最近、Xbox及びPS3で
、"Grand Theft Auto Ⅳ"・通称GTA4なるゲームが発売されたのをご存知でしょうか。このゲーム、何かとグロ描写や暴力シーンで今までも問題になっていたようですが、今作のⅣは今までの描写に更に磨きがかけられ、とんでもないゲームになっている、という情報を聞いたのがきっかけでした。このゲームはその問題性から、日本での発売時期は未だ決まっておらず、北米およびアジアの一部地域でしか発売されていません。しかし、Youtubeやニコニコ等で見受けられるそのクレイジーな映像は、かつて天使さんと僕が中学時代にはまった3DOのとんでもなくクレイジーな洋ゲーを彷彿とさせ、僕の購買意欲を掻き立てました。
そして輸入注文して2週間後、僕の手元に海外版GTA4が届いたのでした。
基本的にこのゲームは一人の主人公を操り、街を自由に動け、やりたいことが出来るというものです。その中には殺人を依頼されるミッションや、ドラッグの売買、ギャングとの抗争みたいなデンジャラスなものからデート、恋愛、はたまたネット恋愛みたいなものまでできるかと思えば、いきなり消防士や警官になって消火活動や犯人逮捕なども出来るというように、ものすごく自由度の高いゲームなわけです。
しかし、やはり日本人にとってフルで英語なのはきついらしく、ネット上のフリーク達の間でも日本版を待つか、規制のない海外版に手を出すか、意見が分れていました。その点、僕は仕事上ほとんどが英語を使うので、英語に問題はなさそうです。となると、無規制の海外版を買わない手はありませんでした。
ネットでは、海外版を買った猛者たちの魂の叫びが聞こえてきました。
中には、こんな面白い報告もありました。
”友達が海外版買ったんだが、英語がわからないから街で暴れてるだけらしい”
もうね、何のためにGTAやるんだか、英語がわからないという事がこんなにも可哀想に思った事はありませんでした。あぁこの人は本当に哀れだなぁ、せっかくGTAがやりたかったのに、ミッションの説明が解らなくてしょうがなく街行く一般人に危害を加えては警官に撃ち殺されてるんだろうなぁ、と。
さあ、私は英語力と創造力を兼ね揃えた、
選ばれしプレイヤーであるという自負のもと、GTA4をプレイしました。
いきなり映画調で始まるセンスのよいオープニング。ふむふむ、いいぞいいぞ。
登場する主人公。ははぁ、今回は東欧からの移民という設定らしいぞ。
いきなり英語でまくしたてる主人公。ん、ちょっとまて、せめて英語の字幕がほしいぞ。
唐突に登場する禿げのオッサン。なんだこいつは、従兄弟とかいってるな。
ウィスキーをガブ飲みし、工事人にからむオッサン。おいおい、スラングは勘弁してくれよ、ファッキンしか聞き取れねーよ。
まさかのミッションスタート。
まさにポカーンですよ、ポカーン。え、今何のやり取りがあったの?みたいな。わけわからなくて、適当に車にのって移動してみると、今度はそのオッサンが助手席から色々指示してくる。車内のラジオと混ざって全然わかんねぇよ!!そうこうしているうちに怒りだすオッサン。ちょ、ちょっとまってくれよ。ウェイトウェイト。
・・・・
約1時間後、ミッションを放棄(断念)し、通行人を殴り、車で轢いてまわっている醜悪な主人公の姿が画面上にありました。
結論から言いますと、素で解りません、自分が英語出来るとか勘違いしてました、全然理解できませんでした、完全に調子こいてました、選ばれしプレイヤーとか完全に
問答大無用で愚かでした、素直に日本版待ってるべきでした。
とりあえず、これだけは言いたい。
お願いですから、携帯電話でミッション伝えてくるのだけはやめてください。理解してないのに僕の主人公は問答大無用で"Roger."(ラジャー)とか言ってます。おい、こらオマエ、わかってないだろが、”ラジャー”じゃねぇよ、と画面上の僕に突っ込む事しかできません。
後日、会社にてGTA4翻訳Wikiの全ページを
コソコソと印刷し、ホッチキスで止めているもう一人の醜悪な主人公がいた事も併せてお伝えしておきます。
最後に、このミッションで培った精神を糧に、明日(水曜)の定時後、巨悪K氏へカミカゼアタックします。 ちなみに私の名は、
正義の大神官モズグスです。
ご存じない方のために、画像を貼り付けておきます。