先週末の金曜日、僕は新宿で所用があり、単身新宿へと乗り込んだのでした。
思春期から早々に渋谷・六本木にぞっこんだった僕
(しかし弱そうな奴は大体友達)にとって、新宿のイメージはあまりよくありません。その何とも言えない大きさが巨悪の象徴といいますか、日本の全ての犯罪がこのヴァイス・シティー【暴力の街】から生まれているような気がして恐ろしいのです。そんな最高にヴァイスな街で僕はバーチャ【仮想暴力】をやろうというのですから、相当の覚悟でした。
そして仕事をぶん投げ7時には会社を出てしまい
(マジ上司に迷惑、かけた本当に)、20分後には新宿の中心駅に到着していました。僕は新宿の地理にまったく疎く、盛ってる所に行けばゲーセンがあるだろうという愚かな思考に基づき、人の流れに沿ってウロウロ歩きました。すると、いつのまにやら歌舞伎町に到着していました。歌舞伎町といえば、僕は大して知りもしないくせに、「日本で一番治安が悪いとしたら、それはどこですか?」という質問に対して、思いっきり
知ったかぶりをこいて、「ああそれは歌舞伎町だね」なんて答えたりしたことがあります。何の漫画や映画に影響を受けたのか知りませんが、僕にとってこの街を行く人がスーツを着ていれば全て
広域系暴力団関係者に見え、私服の若者を見れば
ヤクの売人に見えてしまうのです。途中で雨が降ってきてしまい、フラっと寄ったコンビニでもさすが歌舞伎町、店員同士がゲラゲラ笑いながら仕事をしており、お釣りはいくらですとかレシートは要りますか?といった会話は全くないのでした。おそらく彼の本業は
ヤクの売人なのでしょう。そしてゲーセンを見つけられずにフラフラしているといつの間にかコマ劇場広場まで来てしまいました。するとここにも地獄の餓鬼のようなオッサン達がいたるところで蠢いており、僕は
写メのチャンスをうかがって恐ろしくてビクビクしていたのですが、その中の一人が僕に何かのサービス券を渡してきました。するとそこには、
新宿歌舞伎町 オスロー 100円無料券
と書いてありました。そして僕はピンときました。というのも僕の尊敬するルチャ・ドールの雛見沢ブレイズさんのブログで、この新宿オスローがよく登場しており、彼はそこをメインにしているというのを思い出したからです。あぁこれは下手したらディープインパクト【軽い挨拶】になっちまうなぁ、とニヤけ顔で僕は券に記載された場所へと早歩きで向かったのでした。
そして僕は地図に記載された場所にたどり着いたのですが、そこにはいかにも前世代的な
バッティングセンターがありました。週末は意外にもカップルなんかで賑わっている、神宮前のバッティングセンターとは180度方向が違い、そこは90%以上が野郎ソロ、もしくは隣のラブホ街で今からmajiでまぐわる5秒前みたいなカップルの前戯として使用されているような、そんな雰囲気なのでした。
僕は店内を軽く三周しました。いやね、こんなところに本当にバーチャがあるのかと疑ってしまう感じなんですが、そこは2階に少しゲームコーナーがあり、1階の駐車場の脇にも少しゲームがおいてあるんですよ。
明らかにそこは野外なんですけどね。でも、どう見ても麻雀格闘クラブしかないんですよ。もうどうしようもなくなって、僕は店員に「バーチャファイターはないんですか?」と聞いたところ、
「MJですか?」
というまるで模範回答のようなボケ回答を得る事になったのでした。そりゃ僕だって高校生の頃は雀荘に入り浸ってましたよ
(カバンなら、おきっぱなしてきた雀荘に)。しかし
(だが時は経ち)、今じゃ僕も立派な仮想戦士です
(そこら中で連コしまくりDannDaDa)。バーチャのないオスローを後に、再びヴァイス・シティーの雑踏の中へ舞戻るのでした。
するとようやく東口小田急側の奥で、ゲーセンを見つける事ができました。早速バーチャコーナーを見つけると、称号リオン様がプレイしておられる。蛮勇【野蛮な勇気、賞賛されない勇気】を持って闖入するも、予想通り返討ちにあい、ふてくされて隣で涙のKOTをしているとノーカードの闖入者。明らかに入ってきた相手は弱いのですが、いい勝負を繰り広げてしまう僕
(弱そうな奴と大体同じ)。辛くも3勝ほどして、1敗だけで免れましたが、色々な方々にアドバイスを頂いてる身としては、とても申し訳ない気持ちで一杯になってしまいました。
そしてあっという間に所用の集合時間になってしまい、新宿での腕試しは不完全燃焼で終了したのでした。それにしても新宿オスロー、100円で2クレとも聞いていたような気もするんですが、もしかしてそれは
バッティングの事だったのでしょうか。謎は深まるばかりです。
※今回の赤字のネタはピンポイントに同世代でないとわかりにくいかもしれません。ごめんなさい。