―多くの人がその安息を享受しているであろう日曜日の早朝。
サラリーマンにとって時間を気にせず眠れる日が非常に嬉しい事は容易にお解かりでしょう。
私も前日の疲れを癒すべく、ゆっくりと眠りについていたのでした。
8時に突如として鳴るメール。誰だ一体こんな朝にと思いながらも眠い目をこすりながら画面に目をやると、そこにはキチガイじみた内容の文字が表示されていました。
「モウシブヤニイル ハヤクコイ ゼンカイ」
もうこの人は漫画の読みすぎで頭がおかしくなっちゃったのかゲームのしすぎで脳みそがスポンジ状になっちゃったのか知りませんが、とにかく常軌を逸しています。聞くところによると、どうやら
早朝レコードが取りたかったとの事。ゲーセン空いてないわ。私は午前中は所用があるので、13時まで待ってもらう事になりました。せっかく前日から漫画喫茶でオールしてスタンバイしていたチャック全開君に申し訳ない感じもしますが、よくよく考えてみると明らかにチャック全開君の行動が常識を逸脱しているだけであり、私が負い目を感じる理由はまったくないのでした。とりあえず13時過ぎに渋谷で待ち合わせをしたのですが、待ち合わせ一つとってもチャック全開君の言動にはただただ唖然とするばかりでした。
「じゃ、渋谷の壁に一時で。」
もうシャブでも打ってるんじゃないかと疑ってしまいました。どこの壁だと。ハチ公の壁なのか、東急の壁なのか、交番の横の壁なのか。そんなこんなで13時にチャック全開君と会ったのですが、オール明けだかなんだかしりませんが顔が本当に脂ぎっており、顔面が皮脂によってテカテカに光っていてとても気持ち悪かったです。チャックも全開なれば
顔面のオイルも全開、本当に恐ろしい男だと思いました。そんな
オイル全開君と今回は池袋GIGOへ。
ここで余談なのですが、私は東京で生まれ育って26年間、池袋に3回しか行った事がありませんでした。その3回というのも池袋にある東京芸術劇場というコンサートホールにて
オーケストラを聴きに行くという非常に
アカデミックな目的だったのであり、このようにオイル全開の男と
ラーメンを食べ、ゲームをするという低俗極まりない目的では決してなかったのです。池袋ウェストゲートパークの舞台となった通称ナンパ・コロシアムも10年ぶりくらいに見ました。しかしながら現在はナンパどころか、完全に
浮浪者の快適な居住空間となっていた事をお知らせしておきます。
そしてオイル全開君がおススメするラーメン屋へ。
何故かHip-Hopがガンガンにかかっていました。50centとかT.IなどのゴリゴリのHiphopを聴きながらラーメンを食べる僕達。店の対面では例に寄って
黒人が経営するストリート系ファッションのゴキゲンな店が。ラーメンとHiphop、これはブクロ発信のニュースタイルなのであろうと僕は確信したのでした。ギャングスタラーメン(760円)にウェッサイご飯(300円)※、リアルな奴らの魂をガッチリ掴む最強のリアル・ラーメンだったのでした。
※嘘だと思った読者の方は是非お店に行ってきてください。対面のゴキゲンな黒人ショップで何かしらB系アイテム(十中八九パチモノ)を購入するのもまたヨシ。
さてさて、この日私は、とある重大な目的がありました。それは今日こそ北漁司(44)のウルフにリベンジを果たすという事です。先日の農村杯にてリベンジを試みた私の鷹嵐ですが、あっけなく返り討ちにされたばかりか、さらにはその醜態まで動画で晒され、その辱めを受けたのでありました。というわけで今回は十段鷹嵐を持つオイル全開君にみっちりと揉んでもらい、その後自由ヶ丘でふんにゃらのらりくらりとプレイしているであろう北漁司(44)を急襲し、リベンジを果たそうと思っていました。
というわけで5時過ぎまで池袋GIGOにて主に鷹嵐でプレイしていたのですが・・・・
全然勝てないのであります。
一向に勝てない。暴れられると本当にキツイ。
もう鷹嵐で何敗かするとすぐ頭に血が昇ってサラを挿してしまうワタクシ。
そして3タテ食らわして満足げの私、いかんいかん、今日は鷹嵐を練習してリベンジせねば・・・あぁでも勝てない・・・というトラウマに苛まれ、初段スタートの初段終了というなんとも冴えない結果になってしまったのでありました。
しかしながらさすがに何時間も鷹嵐をやり続けた結果、そこそこ動かせるようになったような気がします。また、この時vsチャック全開のブレイズ-サラ戦でとてつもなく名勝負の試合があったので動画保存したのですが、その後鷹嵐で立ち合い(P+K+G)を練習していると、、、、その後の
悲劇は賢明なる読者諸兄には説明するまでもないと思うので割愛させていただきます。というわけで動画はヤケクソで撮った最後の鷹嵐の試合です。賢明なる読者諸兄の中でも私の
不良力士・露鵬の不良ぶりに足をガクガクさせてしまう方もおられるのではないでしょうか。
その後オイル全開君と別れ、北漁司(44)に天誅を下すため、単身自由ヶ丘へ。しっかりと本人がいる事も確認。そしていきなりリベンジをかましてまたしても返り討ちに合ってしまうと非常にカッコ悪い事になってしまい、また同氏のブログ上でいかなる蹂躙をされるか解ったものではないので万全を期してプリンス(CS自由ヶ丘の近くにある別のゲーセン:My店舗)で
アップをしてから行く事に。すると、ここでまさかのバナナマン君が乱入してくることに。が、しかし驚くなかれ読者諸君。あの無印で皆伝だったバナナマン君を、私の
極悪力士・若ノ鵬が立て続けに撃破し、二段へと昇格してしまったのであります※!
※実際はバナナマン君は現在バーチャをあまりやっていなく、
不良力士の技をあまり解っていないという致命的な弱点があったためだと思われます。
期せずしてバナナマン君で景気付けしてしまった後、満を持して北漁司(44)がのらりくらりとプレイするCS自由ヶ丘へ。
丁度大会が終わった頃に到着し、巨悪カルティカさんが優勝したというおめでたいニュースを聞きました。
地元勢が優勝したのは久しぶりではないでしょうか。また、丸投げ営業さんがいきなり目に入ったのですが先週の農村杯で着ていたスーツ、ネクタイと全く同じ格好でいらっしゃったのでいきなり度肝を抜かれてしまいました。今日もこの人、会社のIDカードを首からぶらさげていました。どれだけ
営業熱心なんでしょうかこの人は。
そしていましたいました、のらりくらりふんにゃらとバーチャをやっている中年、北漁司(44)が。そして、執念のリベンジを敢行する機会がやってきたのでした※。
※リベンジするという立場上、北さんの敬称は省いて呼び捨てていますが今回の設定上そのように表記しているだけであります。
当然北さんとの動画を撮るためにやってきたのですが、何と帰りがけに自由ヶ丘の神、へたっぴ紅條と対戦をするとなんと3タテでマグレ勝ちしてしまったので反対側まで揶揄しに行っていると、台を空けた隙に
店員であるエミリーに勝手に動画保存ボタンを押されていました。というわけで、ここまでストーリーだてて行動してきた今日の一日があわや水泡に帰すというところでしたが、何と北さんも同じ動画を保存していてくれたので流用させていただくことにしましょう。前2試合とは打って変わって醜悪な立ち回りになっておりますが、逆に必至さが伝わってきます。
そして私の破天荒な露鵬ですが池袋での特訓が功を奏したのか奏していないのか、3段になったのでした。それにしても私の鷹嵐がなぜこうもタフになったか知っていますか?聞いて驚くなかれ、賢明なる読者諸兄。実は先日の農村杯にて、一回この鷹嵐カードは
渋谷CLUB SEGAのエアー・ホッケー台に呑み込まれてしまったにもかかわらず、なんとその
強靭なる精神力と執念でもって奇跡的に球の出口から自力で復帰してきたのであります。
そこらの
並の鷹嵐とは鍛え方が違うわけであります。
そして恒例の座談会。今回は北さん、丸投げさん、黒ちょこさんのガードマックスの面々を筆頭に、バーチャロウさん、カルティカさんという面子で行われました。というか今日は帰りますといって帰った北さんから30秒後に電話がかかってきて、「やっぱり一杯やってくことにしました」とかどれだけ意志が弱いのでしょうか。
今回の座談会のトピックは非常に愉快そして痛快極まりない内容だったのですが、同じく非常にセンシティブな内容であるので公開はできません。最近の流れから推してみてください。
その座談会で僕は丸投げ営業さんの常識力というか、論理力というか説得力というか、包容力、応用力、判断力、想像力、もう全ての面で大感動を受けてしまった事を明記しておきます。というのも、丸投げさんの上司である北さんは酔っているのかいないのか、常に
論点ずれを起こしていたのに対し、
丸投げ営業さんは的確にその間違いを正し、また時には的確に上司をフォローするという、とてつもなくデキる男ぶりを発揮していたのでした。北さんの完全に感覚的な経験則に比べ、丸投げさんの言う事は全て論理的であり、かつ冷静な状況分析に基づく極めて的を得た意見でありました。あとはもう、丸投げさんに足りないものといえば肝心の
営業力くらいでありましょうか※。
※取引先の顔を覚えない、名前を覚えない、等の営業として致命的な癖があるようです。
そして前回ラーメンを食べ損なったKさんが、どうしてもラーメンを食べたいと言うので、塾長おススメのラーメン屋に行くとまさかの店舗移転、さらに自由ヶ丘きってのC級ジャンクラーメン、”無邪気”で妥協しようにも何と並びまくってて不可能、という事で見たこともないラーメン屋へ一行は吸い込まれていきました。昼もラーメンだった私はさすがにこの時点で失礼させていただきましたが。
最後に、ラーメン屋へ向かう途中、道端で待機している巨大なゴールデン・リトリバーに対して何を思ったのか巨悪・Kが突如として抱きつき、某ムツゴロウばりの狂乱ぷりを見せていました。まぁぶっちゃげちゃうとその犬はかなり迷惑そうな様子だったのですが、そんなKさんの様子を皆で微笑ましく眺めていたところ、ふいにあの論理的かつ賢明なる丸投げさんが僕にこんな事を言ってきた事をここにお伝えしておきます。
「オレ、40歳までに結婚できなかったらヒョウ飼おうと思ってるんです。」
今までの
賢人・丸投げは何処へ行ってしまったのでしょうか。完全にこの時の丸投げさんは冷静さを失い、その真面目な黒縁メガネの奥に光る目は完全に
ラリっていました。
バーチャファイターというゲームは、我々を知らず知らずのうちに狂人にしてしまうのかもしれません。賢明なる読者諸兄、ご注意あれ。