何の因果か知らないが、「最近お前はたるんでいるから50試合やれ」という理不尽な号令のもと、遂に先日の日曜日、面白山組手なる意味不明な企画が行われた。
そもそもではあるが、この企画、無謀にも程があった。
その最大にして最悪の要因としては、言わずもがな、組手の主役となるプレイヤーの腕前が著しく低いことである。大体、組手と称するものはどこの競技でも同じように、一騎当千の荒ぶる猛者がその獰猛な演舞によって見ている人を圧倒させ、魅了させる事が目的である。これはこのバーチャファイターという業界に於いても同じであり、組手をする事が許されるプレイヤーというのはかのちび太氏等を筆頭に、見る者全てを感動させるような、超絶技巧有名プレイヤーのみなのである。
しかし今回この組手の主役となるプレイヤーが一体誰だかご存知だろうか?
VFを始めて早1年半が経過しようというにもかかわらず、相変らずロクにフレームすら覚えようともせず、気まぐれにピクニック気分でゲーセンに寄ってはふんにゃらとコインを投入し、のらりくらりとだらしのない試合ばかりを垂れ流しているというプレイヤー。しかも腕前だけではなく、そのバーチャに対するやる気さえも一向に感じられず、バーチャ後の飲み会にだけ参加してはゲラリゲラリと下品な顔で酒ばかり飲んでおり、最近では周囲の失望が既に嘲笑になり有名になっていると噂の煮ても喰えない三流プレイヤー、面白山である。
このドン詰まりの企画を真剣に考案してしまったフェルナンディオ氏並びにこれにGOサインを出してしまった北漁司氏(44)、更には
この企画を自身の人生の再スタートとして位置づけてしまった神楽坂WO氏。賢明なる読者であれば容易にこの3名がいかに愚かであったか(特に後者の愚かさは計り知れない)想像できるであろう。
しかしそんな私の腹の内とは裏腹に、フェルナンディオ氏の掲示板には私が会った事もない有名プレイヤー達から続々と参加の意思表明が届いたのである。気付くと40人を超えるプレイヤーが組手へ参加を表明しているという異常事態。完全にひとごとではいられなくなった私は、強制的に追い詰めれられる事になり、やむなく天下一武闘会への参加を見送り(敬謙なるVFプレイヤーはこの冗談ですらお怒りになられてしまうのではないかと心配である)、今回の組手へと参加することになったのである。
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さて、とは言うものの何も準備も出来ずに当日を迎える事になってしまいました。
本当の所を申しますと、前日の土曜日も金曜日も時間がないわけではなかったのですが、あいにく外は寒いし、雨は降っているわなので組手のイメージはしつつも部屋に引きこもっていました。ほんにゃらと低級なマンガを呼んではゲラリゲラリと笑い、同じく低級な映画のDVDなどを見ながらおやつをむしゃむしゃとほおばり、ぐうたらと寝てはむくりと起きだしてみたり、挙句の果てにはお下劣なサイトにアクセスしては鼻の下をデロリと伸ばすという、大変下品な按配に仕上がっていたのでした。
という事で、世にいる敬謙なるVFフリークの方々ならお怒りになられてしまうかもしれませんが、私の最終プレイ日時は2月20日をずっと保ったままでありました。
しかしながらこのまま組手に臨み、リング上でだらしなく大股開いてしまうのはあまりにも失礼と感じたので、チャック全開君を誘い、当日の午前10時から朝稽古をする事にしました。というのも、散々先週チャック君と会った際に、やれ総大将が来るからとか、お前と組手してくれる面々ていうのはお前が普段乱入したらイラっとされる位段位が違う事を認識しろとか、とりあえず2週間以上バーチャやってない状態で組手にお前が行くなら俺は全力でお前を殴るとか言ってくるものですから、やらざるを得ない状況になったのです。
そんなこんなで時間に結構うるさいチャック君なので、僕は10時きっかりに渋谷ハイテクセガを訪れ、チャック君と朝稽古に励もうとしていました。さすがに10時にゲーセンに行くような輩はおらず(例外的に神楽坂WOというちょっと可哀想な輩がよく開店同時に行くみたいですが)、仕方なくKOTに励みます。前日のメールでは遅くとも11時には行くという約束だったので、10時半くらいから人影が通るたびに振り返っていたのでしたが、全てそれは巡回してくるセガの店員でした。特に何故かメガネにバンダナを巻いている店員がその日はやたら巡回しており、人が両替に立っただけなのにわざとらしく椅子を引っ込めたりしてきて、もしも僕が逮捕歴などものともしない悪役プロレスラーであればいまごろハイテクセガのターミナルにメガネがめり込んでいたかもしれません。それにしても人がいなさすぎて、11時を過ぎる頃には約2000円ほどKOTに注ぎ込んでおりました。まぁその内人も来るだろうという楽観的な考えも加わり、更にKOTに励む事30分、まだ来ない。そろそろ腹も減ってきた。フェルナンディオさんもGIGOに到着したみたいだし、ご飯でも食べますかという呑気なメールを入れてみるも、運営に忙しいのかサクっと無視されました。それにしてもチャック君どころか全くもって人が来ません。もうメガネ店員に至っては30回くらい巡回してそうです。そうこうしているうちにKOTに消費する金額が3000円を突破。神様、仏様、面白山様と言われる程に温厚だったこの私も我慢も限界です。15時の集合時間までもう2時間ほどしかありません。
もういい加減にブチ切れの電話をかまそうとした所、ようやく「ワリィ今起きた。13:30に行くわ」というチャック君からのメール。
・・・・・・・
そしてその13:30にすら若干遅れてやってきたチャック君。計3時間半の遅刻であるにもかかわらず、ヘラヘラと笑顔で「おう、稽古しようぜ」とか言っています。もうそのあまりにも厚顔無恥、傍若無人たる姿を見ていると、噴火を通り過ぎて一気にどうでもよくなってしまいまして、「俺もう今日帰るわ」と私は無意識的に呟いたのでした。
私がそれまでに得たのは孤独感と、3500円にもなる一人稽古代だけでした。
まぁ組手の会場には3時前に着けば良いと思っていたので、軽く飯を食いに行き、実はスポーツショップでリアルヘッドキャップを購入してヘッドキャップを装着して会場入りする予定でした。チャック君の大遅刻に憤慨した私は懇々と時間にルーズな奴は社会人として失格である点、さらに今回の大遅刻によって朝稽古どころか私のモチベが大幅にダウンしている点を説教していました。そういえばそうそう、フェルナンディオさん、飯はどうしたのかなと電話してみると、0.2秒くらいで電話に出るフェルナンディオさん。
「おいお前ふざけんなよ。何やってんだよ。早く来いよ。」
ブーッと歩き飲みしていたお茶を噴きそうになりました。ちょっと待ってください。何で憤慨する立場の私が頭ごなしにブチギレされているんでしょう?
「え、もう皆集まってるんですか?」
「何言ってんだよお前以外もう全員いるよ!!」
「え?マジすか?まだ
2時ですよね?」
「2時からですが?組手開始
2時からって何回も告知しただろ!!!」
というわけで、猛ダッシュでGIGO渋谷に向かう私とチャック君。チャック君に至っては、何か俺も一緒に行ったら俺も一緒にキレられそうだから俺はちょっと後から行くわ、みたいな事を言っていたので本気で殴ってみたくなりました。
もう渋谷の道玄坂をとんでもない勢いでダッシュする私。よく年末だか年始だか知りませんがお寺みたいなところで大の男が全速力で走ってる奴あるじゃないですか。一番になったら福があるとか何とかの。もうあんな感じでGIGOのコーナーを曲がり、エスカレーターを駆け上がる私。会場に着いて私はいきなりその熱気に圧倒されました。
会場では、いきなり本日の組手へ向けてスニーカーを新調し(Adidas)、挙句の果てに髪まで切ってしまったフェルナンディオ氏が
仁王立ち。
とりあえず謝るも、その後も懇々と時間にルーズな奴は社会人として失格である点を責め続けられる事に。本当に時間を勘違いしていて申し訳ない気持ち半分、一方ですぐ横にいる、早速もバカ面をしてだらしなく口を開け(たまに舌をペロリと出し)ながらプレイしているチャック全開君の後頭部を思いっきりひっぱたきたくなる気持ち半分でした。
また、この男が今後、一生空気というものを読む事はないだろう、と誰しもが確信するかのようなツタンカーメンの被り物を冠した神楽坂WO氏が視界に入ったのですが、これには本当に身内ながら痛々しすぎて触れられず、目のやり場に困り果てました。そして何だこのオッサンの店員は、と思っていたのですがよく見てみると全身黒ずくめで格好つけてきた北漁司さん(44)でした。そして筐体に座っている可愛らしい女性を遠めに確認し、おお、ついに私のブログにもこんな少女が読者に加わったのかと内心ほくそえんでいたところ、よく近寄って見てみたら安城さら(22・男)であり激しく落胆する事になりました。
そして1番手の神楽坂WOを皮切りに、火蓋が切って落とされました。ここから50戦、私にとっては予想もしていなかった地獄に見舞われるのですが、未だ詳細結果がアップされていないので、ここからの2時間については後日詳細に、一戦一戦を思い出しながらエントリーしたいと思います。一つ言わせてもらうなら、後半35戦あたりから50戦にかけてはもう本当に何も考えられませんでした。頭も指も、全てが限界を通り越しており、安易にこの企画を安請負してしまった事を心から後悔した程であります。しかも、そんな朦朧とした意識の中でいきなり眼前に現われてくるのがやれ出前氏やらがま氏やらシャーク氏やらニステル氏やらへたっぴ紅條やら、もう何がなんだか解らないうちにプロレスラーにいきなり後頭部をブン殴られたような、これぞ公開レイプと言うべきなのか、もう私はただひたすら頭を抱えてうなだれる事しかできませんでした。あと、きっとこの日一番皆さんが印象に残った出来事だと思うんですが、思わず目を疑った
”リアル総大将”が間違えて乱入してきてしまうという大事件が発生したのですが、これについても後日のエントリーで詳しくお伝えする事にしましょう。
疲労困憊と共に50人組手を終えた私に、場内から拍手が沸き起こりました。これだけは言えます。ゲームを50戦して、まるで英雄のように讃えられるのは、人生において最初で最後でしょう。結果は計22勝28敗。あと少しだっただけに、当初の目標の勝ち越しを達成できなかった事が非常に悔やまれます。
その後、面白山トーナメントに満を持して鷹嵐で登場するも、完全なる
出オチキャラと化すことに。
優勝は宮本塾塾長。
この人はやはりとんでもないと確信しました。こんな大人にはなりたくない、いや人としてなってはいけない、と思うと共に、その巨大な人徳と下っ腹に、尊敬の念を禁じえないのでありました。今回も仕事であり、有給休暇を消費しきっているにもかかわらず、何と
「友人が危篤」という理由で会社を休んで駆けつけてきてくれました。本当に感謝しております。
その後は色々な方とご挨拶&お礼をさせていただき、飲み会へ。
しかしながら、いきなり私は座る場所を間違えてしまいます。
座った場所は齢30は鉄板であろうと思われる雷来軒さんの向かい側。しかしながら、そのテーブルに座した他2名は初対面。何気なく隣の奴がタメっぽいオーラを出していたので安心しきって同い年くらいっすよね?みたいな感じで話し、その向かい側の帽子をかぶった人も気さくに話してくれるので盛り上がっていたところ、実は噂で聞くレベルの天上人、SHU氏とニステル氏である事が判明。しかもお二方は全く無関係に今日GIGOに来ており、当然私の事など何も知りません。それが判明してからは「へぇ面白山ね、覚えておくよ」「いえ、それ覚える必要絶対ないと思います。」というようなやり取りがあったのですが、それも束の間、話題は逆サイドに鎮座していた中年、北〇〇のハ○撮り投稿話に。し〇さんも加わり、自身の携帯に保存されている○メ取り画像(さらには動画)を交互に見せるという史上最低最悪のバトルに。この中年達による常軌を逸した行動により、これには全国2位のSHU氏も悶絶、しかしながらそのハメ○り相手が全て彼ら中年と若干同年齢という事実が判明してからは更に悶絶。せっかくSHU氏、ニステル氏と同席しているというストイックなるVFプレイヤーなら目から鱗ものの席にもかかわらず、暴走した中年のパワー、レールを一歩踏み外してしまった中年の執念とは我々の想像のレベルを遙かに凌駕しており、終始”バーチャ以外の話”で盛り上がってしまいました。結局私がSHU氏から得た言葉は「確反なんかいいよ、入れなくても勝てるから」という絶対私が従ってはいけないお言葉のみでした。
その他にも出前氏が背後にあるすだれの隙間から座っているギャルを監視していたり、Nori氏がサラをビッチと蔑まれた事に憤りトイレで独り言を言っていたりと突っ込み所は満載だったのですが多分それぞれのテーブルが異様に盛り上がっていたので、各々に面白いネタがあったのではないかと思います。
飲み会後は恒例の酔っ払い野試合。ここで滝さんが再登場。おい、お前22勝もしたのか?本当に失礼な奴だなと何故か頭をどつかれることに。そして何と待望のメメクラゲさんがそこにはプレイしておられました。残念ながら(AVの)お仕事が入ってしまい、組手、飲み会には参加できなかったのですが来てくれました。僕はその時点で相当酔っ払っていたため、対戦すべきではなかったのですが何となく対戦してしまい、これは大変な失礼だったなと反省しております。その後、ほぼ何も食べずにずっと飲んでいたので腹も減っており、フェルナンディオさんらと恒例のラーメン。チャック全開君は最初は俺は爆弾焼き食うからいい、と言っていたにもかかわらず、いざ店を出るとやっぱり俺も行くと付いて来て、ラーメンを食べ終わった後には食べ過ぎて気持ち悪ぃとの言。その後ようやく酔いもさめてGIGOに戻ると、まだメメクラゲさんがおられたので、色々とお話しさせていただきました。
結論から言うと、メメクラゲさんは僕が質問しても、全部質問で返してこられるという古代ギリシヤのソクラテスメソッドのようなスタイルでして、あまり本音の会話にはならなかったような気がします。やはり質問を質問で返されてしまうとこちらも一歩引いてしまうので、まだおっかなびっくりみたいな感がありました。きっとメメクラゲさんもメメクラゲさんで、ブログに何を書かれるか解らない、という不安があったようなので、僕の中ではもうちょっと"先輩"として色々聞きたかったというのが本音であります。もう少し私が信用してもらえ、色々な事を語ってもらえるようになりたいと思っています。
メメ氏 「面白山さんはどんな女性が好きですか?」
面白山 「何でもいいんです。かわいければ。」
SHU氏 「お前、乳首が陥没しててもいいのか!?」
面白山 「それは嫌です。」
SHU氏 「おいおい面白山、面白くねーなぁ!?」
メメ氏 「だめだよ努力しないと、吸い出さないと。」
面白山 「往々にして吸い出してもフッと余所見すると戻っちゃうんですよ。」
メメ氏 「努力が足りないんだよ。」
面白山 「じゃあ、陥没してないで、かわいい子のほうがいいです。」
SHU氏 「おいおいじゃあ乳輪が5cmあってもいいのか!?」
面白山 「・・・乳輪が3cm以内で、陥没してなくて、カワイイ子がいいです」
メメ氏 「全然何でも良くないですよそれ。」
面白山 「じゃあメメさんはどんな人がいいんですか?」
メメ氏 「きれいな子です」
面白山 「一緒じゃないですか」
メメ氏 「僕が言っているのは心の話です。心さえキレイだったら陥没していても吸い出します。」
恐るべき人物です。陥没から逃げるな、と。まぁ僕も本当は興味のある人であれば陥没していようがしていまいが関係ないんですが、もしいざ本当に蓋を開けてみたら陥没していた、なんて場面のときに上記の想定ができているか、できていないか、でその瞬間の2秒に差がでてくると思いました。僕なら2秒くらい固まっていますが、きっとメメさんならその時すでに攻略法を考えていることでしょう、いや、もしかしたら既に作業(吸出し)に取り掛かっているかもしれません。
そんなこんなであっという間に終電間際になり、それぞれ個別に帰りました。
それにしても、組手に来てくださった皆様方、どうもありがとうございました。
特に静岡や新潟、ならびに
大阪などから来てくれた素敵な方々、危篤と偽ってまで現われてくれた方、本当にありがとうございました。後日のエントリーにて個別にお話した人や対戦等の感想は述べさせていただきたいと思います。
最後に、丸投げ営業マンさん(35)、30代半ばにて狂い咲きでも始まったのか、まさかのシルバーキャットさん(イケメン)をお持ち帰りしていた事をお知らせしておきます。しかも、丸投げさん、服装が丸い帽子にダブダブのダッフルコート、しかも首からポーチみたいな異様に小さな鞄をブラさげて歩いておられ、まるで幼稚園児のようだったので、どういうプレイなんですかそれは、と質問したところ、「お前もちょっとウチに来い、説教してやる」との言を頂きました。
そしてその後、お二人との連絡は、1日明けた今でも取れておりません。